大通り商店街は山形県酒田市の中心市街地にあります。昭和51年の酒田大火により大部分の店舗が消失し、大火復興を強力に推し進めるために、2つの商店街が1つにまとまってできたものです。
全国でも類を見ない32mの広い道路を挟み、防火地域の指定、アーケードを設置した商店街でしたが、H25年6月に、破損による人的被害を避けるため、老朽化したアーケードを撤去し、代わりに7月に街路灯を設置しました。
東側の背後地は住宅街となっていますが、モータリーゼーションの進展によりロードサイド型大型店が多く出店し中心商店街への来客が減少しました。
また、近隣の住民も郊外への転居が相次ぎ、空き店舗の増加が著しく中心市街地の空洞化が進行しています。
商店街の活動
大火復興後「酒田灯篭まつり」を開催しました。市内の幼児、小学生、中学生、高校生や多くのボランティアから協力してもらい、地域コミュニティの場として市民に親しまれる祭としてきましたが、コロナ過で開催できず中止することとなりました。
活性化事業を実施し、カタログ冊子やチラシを作成しました。若手のほか、経営者の奥様達を招集し、その斬新な感覚の下に紙面づくりに取り組みました。
同時に獅子頭に関連した被り物、ピンバッジ、どら焼き、ティッシュケースを商店街独自商品として開発しました。
その他、「商店街巡りツアー」や「元気いっぱいラジオ体操」も行っております。
各個店に関しては、特徴のある商品をそろえて大型店との差別化を図っている店が多いです。また、来店を待つ店頭販売だけではなく、外販のほかネット販売に活路を見出している店舗もあり、後継者と共に商売に励んでる店も少なくありません。
大通り商店街振興組合 理事長の斎藤仁志でございます。
この度は「大通り商店街」のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。コロナ禍による外出制限、感染者の増加などで、お客様の購買行動は抑制されています。商店街を訪れる人も減少しており、当商店街を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
我々、大通り商店街としても、このまま手をこまねくことなく、販路開拓にお役に立てるよう、商店街や各個店の魅力を発信するためにホームページを立ち上げました。今後、皆様のご意見、ご要望を反映させながらより良いものにしたいと思っています。
立地としては不利な32mの広い道路を挟んだ商店街でありますが、各店の店主はロードサイドとは差別化した独自の商品の品揃え、店舗のディスプレイに常に工夫を凝らしております。夏祭りなどのイベントは、近隣の住民や生徒・児童・園児の方々のボランティアに支えられながら開催してきました。
コロナ過が収束したなら「大通りラジオ体操」や「大通り巡り商店街ツアー」を再開しますので、その際はご参加をお願いします。
これからも商店街の活動にご理解とご協力をよろしくお願いします。ぜひ大通り商店街と各個店へ、足をお運びください。
昭和51年10月29日
17時40分頃、酒田市の中心市街地にある柳小路(現在の中町三丁目)にあった映画館より出火し、瞬間最大風速35mの強風にあおられ燃え広がり、新井田川の手前で鎮火したものの、翌朝の4時30分頃まで燃え続けるという大火が発生しました。
焼失建物数は 1,774 棟、焼損建物面積は 15.2ha、焼失区域面積は22.5ha で、また1023世帯、3300人が被災しました。当商店街を含む当時の中心商店街の大部分が焼失する大惨事になりました。
昭和53年4月14日
復興への立ち上がりも素早く、旧下内町商店街(振)と旧浜町商店街が合併し、大通り商店街振興組合という強力な組織となりました。国の「商店街近代化事業」と「市街地再開発事業」の制度を活用し、商店街の街並みの形成や各個店の建築について、計画・設計が行われました。その結果、将来、大きな火災があってもこの場所で食い止めるという役割を担うため、道路の幅が32mでかつ各店舗は防火構造建築とすることになり、更にアーケードを設置することも決められました。
その他、市民が集う憩いの場として、商店街の中央部に大通り公園と大通り緑地が新設され、緑地の中に「防災の塔」が建造されました。
昭和54年の大火復興記念の年
獅子は古くから悪病災害魔除けの霊獣として、民間信仰の対象とされてきたましたが、防災と繁栄の願いを込めて4体の大獅子を作成し、酒田のシンボルとして広く市民に愛されています。
毎年5月19日〜21日に開催される酒田まつりで一堂に会し、街を練り歩いたり、祭りの見物客をパクパクと噛んだりして厄払いをしてくれます。
平成3年8月~令和元年8月
「酒田灯篭まつり」を開催しました。多くのボランティアに参加してもらい、市内の幼児、小学生、中学生、高校生が制作した大型灯篭、小型灯篭を大通り商店街の歩道に展示し、地域コミュニティの場として市民に親しまれる祭としてきましたが、平成元年をもって一区切りとしました。
平成10年
「みなと」「まい」の1対の仔獅子が生まれました。それが現在大通り公園に鎮座しており、新型コロナウィルス流行中につきマスクを着用しています。
平成25年6月
商店街の近代化の象徴として建設されたアーケードは、北日本の日本海側特有の季節風により老朽化が進み歩行者の安全・安心が危惧されたため撤去しました。
平成25年~27年
商店街の買い物客と周辺居住者の商店街に対するイメージは「暗い」、「魅力的、個性的な店がない」、「活気がない」という意見が多くありました。
これらの課題に対応するために、「いきいき商店街フェア」「商店街案内カタログ冊子作成」「商店街巡りツアー」「夏は元気いっぱいラジオ体操」「商店街のオンリーワンづくり」等、当商店街が始まって以来の大規模な販売促進事業「商店街活性化事業」を実施しました。
「商店街巡りツアー」と「夏は元気いっぱいラジオ体操」は、現在コロナ禍で中断されていますが、これからも継続していきます。
平成26年7月
アーケードの撤去により、歩道上が薄暗くなり、通行人の安心・安全を確保するために街路灯を設置しました。